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更年期とは、卵巣機能の急激な低下が原因で、女性ホルモンの分泌が減少する「閉経を迎える前後の期間」のことをいいます。 以下のような肉体的、精神的な変調は不定愁訴と呼ばれ、更年期障害の大きな特徴となっています。
◎更年期障害の主な症状 ①全身的な症状=顔がほてる、のぼせ、動悸、多汗、めまい、倦怠感、疲れやすい、肥満、むくみ、頭痛、頭が重い、冷え、頻尿、尿もれ、抜け毛など。 ②精神的な症状=イライラ感、怒りっぽくなる、悲観的になる、憂鬱感、頭痛、睡眠障害、意欲低下、物忘れなど。 ③運動器系の症状=肩こり、腰痛、関節痛、手足のしびれなど。 ④生殖器系の症状=月経異常、不正出血など。 ⑤消化器系の症状=吐き気、食欲不振、喉が渇く、口の中が渇くなど。
中国医学では、閉経近くの多くの不定愁訴(更年期障害)を「臓躁」と呼び、中国の古い医学書にも治療方法の記載があるほど、昔から更年期障害治療が行われてきました。 中国医学では、もちろん多少の個人差はありますが、女性の身体は7の倍数の節目で体調に変化が訪れると考えられています。女性の生殖機能をつかさどる「腎」の働きは7歳で活発になり始め、49歳で衰弱して、閉経するという考え方です。それは、年数において、おおむね現代医学と合致しています。 中国医学の治療では、先ず、根本的な治療として急激なホルモン減少をくい止めるために「腎」を補充する治療をし、卵巣機能をある程度安定させ維持します。さらに、多くの不定愁訴に対しては、個々の体質、症状を中国医学的に分析して把握し、治療方針を立て、キメの細かい治療が行われます。肩こりや頭痛などに対しては、鍼灸治療は即効性があり大変有効です。また、鍼灸治療には自律神経調整作用があり、のぼせやイライラなどの全身症状にも高い効果が期待できます。
◎女性の身体の変化 ・ 7歳:髪が豊かに伸びて、歯もしっかりそろう。 ・14歳:生理が始まる。 ・21歳:骨が充実し、歯には、親知らずと言われる歯が生える。 ・28歳:筋骨共に充実し体力的にも、ピークに達する。 ・35歳:抜け毛が多くなってくる。髪が細くなる。 ・42歳:体の女性機能が衰退し始める。 ・49歳:閉経を迎える。
投稿者:tcm-editor
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